第33期 竜王戦 第1局 豊島将之竜王の先勝
初日から激しい局面続きで、両者時間をかけて1手1手進めた第1局。
羽生善治九段の47手目の6四馬と歩を取ったとき、評価値が一気に豊島竜王に傾いた。急転直下、豊島竜王の勝勢になった。
終局間際の状況は、豊島竜王が19分使って指した次の手6八銀不成に、羽生九段、時間をつかわずに、同金。豊島竜王の8八竜に、この時点で羽生九段も、気が付いたのだろう。豊島九段が席を外したとき、うなだれていた。5分の小考で6五桂と跳ぶ。
解説の阿久津八段、形作りですね。一瞬で読み切っています。豊島竜王も、6六香、5七香、どちらでで寄せるか、慎重に時間を使う。阿久津九段、慎重ですね、どちらでも紛れがないし、逆転の要素もないのに。次の手で投げるかもしれなせんねと言い切る。
豊島竜王が5七香と打つ。
羽生九段、しばらく考えて投了。16時13分と意外に早い終局となった。手数も52手と、竜王戦での最短手数となった。
豊島将之竜王の先勝で幕を開けた竜王戦、第2局は10月22・23日名古屋の「亀岳林 万松寺」で行われる。
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