8月23日(金)竜王戦挑戦者決定戦第2局 驚きの展開

 本日、竜王戦挑戦者決定3番勝負第2局 豊島将之名人 VS 木村一基九段 戦が、行われている。
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 10時過ぎ、郵便局に行って、帰って来てから、途中抜けていた時の株式データーをチェックしていた時、この対局を思い出して、慌ててスマホでabemaTVを立ち上げる。abemaを見ながら株式市場ブログを書いていた。
 そのabemaTV、解説が飯島栄治七段、1週間前に発売した、自分の新刊「6八玉型」を見せながら、この変化は、200何ページに書いてあって・・・と、将棋を解説中、ここで、2四歩と言う手がありますが、これは、こう、こう、こうで、後手が良いと解説。そこで、豊島名人が、2四歩としかけた。
 えっ、と驚く飯島七段。その後、同歩、同意・・・、早い指し手が続き、ここで3五歩と木村九段、激しい将棋になる。さらに進み、飯島七段、こんな手があるのか? へー! これは、こう、こう、こうで、ああ、結局、収まりますね。そうか? と感心しきり。 勉強しないと、と解説にのめり込む。
 豊島名人は攻めるしかなく、(受け師)木村九段の得意の受けになって、形勢は後手が指し易いかもしれないと飯島七段。
 次の解説が、増田康宏六段と飯島七段のダブル解説。増田六段が、この将棋、過去に1局ありますね、今年の前半に、と(公式棋譜速報では、3五歩までが2局、次の手では5月に1局)この形が指されていることを指摘。研究はしたのですがもう忘れてしまって、うる覚えですがと付け加える増田六段。どちらが勝ったんですかの問いに、その将棋は後手が勝ったんですと。
 豊島名人、この将棋を知っていて指しているのだから、何かあるのでしょう。それを受ける木村九段・・・
 昼休みに入る。
 飯島七段、これは中盤は終ってますね、こういう進行は異例ですよね、異例の進みかた、見ないですねと。こんな大きな対局で踏み込んだのほさすがですね。
 ちなみに、豊島名人、3分しか使っていない。
 ここまでは研究済みですねと増田六段。

◇2時10分
 ここまで豊島名人、消費時間4分、ここで、木村九段が☖4六歩と指す。これが56手目。
 さすが、千駄ヶ谷の受け師、堂々とした歩突き。ここで豊島名人の手が止まる。研究を外れた模様。
☚☗2ニ歩(左図)
 豊島名人、この手に2時間6分の長考、消費時間は2時間10分。
 ☖7五歩、 ☗2一歩成
 ☖7六桂
この時点で、名人王方が時間を30分ほど多く使っていて、時間では逆転している
☚☗6九王(左図)
 ☖7九角
☚☗5九王(左図)
これで先手良し。控室、abemaでの検討済みで、6九王は、角を打たせた手。はっきりと先手が良くなった。
☛増田六段:7六桂の辺りではすでに先手が悪かった。7五歩ではまだ難しいかった。
☛飯島七段:検討通り進んでいるので、ある程度、見えてしまったようですね。
☛増田:結構差がついてしまったと・・・
☛飯島:7四玉逃げが詰んでしまうとは。最初、5九王が5九金寄りで勝ちと思っていたら、5七歩成で詰めろから後手勝ちなのだとは思わった。第3の手が出るかどうか?
◇貞升南女流登場
☛貞升:いきなり、7八角成、同銀、7九飛はどうなりますか?
☛増田:6九金でしょうね
☛貞升:9九飛成
☛増田六段、一瞬、アッ、それで難しいか?と言ったが、その後すぐ、6六桂の詰めろで、先手のかちですね。6六桂ががポイントですね
☖7八角成
☚☗同銀(左図)、 ☖7九飛
☛貞升:打ちましたねー
☛増田:打ちましたね、先ほどの変化で・・・
 ☗7九角 ※局後、4八王と逃げるべきだったと
 ☖4一飛 
☛松尾八段:3二銀不成ですが、4三飛、同銀で成るか不成か?
※角打ちで少しもつれてきたようだが、まだ先手指し易し。
☛増田:3二馬もある。4七歩成、6五銀、同桂、同角成でと金を抜く。なので歩成をせずに6八金、4八王と攻め合いで3七王と逃げられる
 ☗6五金、☖同桂、☗同馬、☖7三玉、 ☗8五桂打
☚☖8二玉(左図)
コメント欄から見て、互角らしい。6五金で互角まで戻った。最近の豊島名人、終盤でミスが目立つ。対局過多で疲れているのかな。
公式ブログでも、大変な将棋になった。検討陣から難しいいどころの話じゃないという声が聞こえているらしい
☛松尾:7四桂としたいが4六歩、同飛の時の5四馬の王手飛車が消える
 ☗4六歩、 ☖6四金
☛増田:木村九段力強く指しましたね。
 ☗7四桂
☛増田:これ先手やばいんじゃないかな?7四金、同馬、4六飛、4七歩、4四飛、7五馬、8八桂成で
 ☖7四金、 ☗同馬
☛増田:ここは後手持ちですね
☛貞升:イヤー、
 ☖4六飛
☛貞升:手つきがが違いますね。木村九段、良くなったと感じているのでしょうかね
☛増田:豊島名人、4六飛から、先ほどの手順で負けだと気が付いたんじゃないですかね
☚名人の背中が曲がって、体が一段と小さくなって見える。木村九段は背筋が伸びている。ちなみに、記録は橋本八段の弟らしい
☚☗4七歩(左図)、 ☖3六飛
☛増田:エッ!、3六飛ですか?6五桂が・・・、4四飛の方が明快だったのですが。これでも、まだ、木村九段が勝勢ですが
 ☗4八王
☛松尾:6五桂では、一手負けと見て、早逃げですね
 ☖4五桂
☚☗4六歩
☛松尾:この手は首を差し出した形つくりの手
 ☖7八飛成、 ☗同角、 ☖3七銀
ここで、豊島名人が投了、88手で木村九段が勝ち、1勝1敗とし最終戦にもつれ込んだ。第3局は9月5日(木)。その前に王位戦第5局がある

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